延命治療のデメリット
そして、もし、延命治療のデメリットが思い浮かばないなら、安楽死の問題を考えてみるといいでしょう。
もちろん、生きたいという人にとっては、延命治療は大きなメリットになるのですが、そこだけを見ていくと、デメリットを見逃してしまいます。
日本では、安楽死というのが法的に認められていないので、延命治療の問題が出てくるわけで、このことがそのままデメリットと捉えることができます。
延命治療のデメリットは、最終的には死ぬことが分かっていてもする行為で、本当の回復のための措置ではないところです。
死にたいと吐露する患者に対して、延命治療を施すというのは、患者にとっては、デメリット以外の何ものでもありません。
医者やスタッフは、患者と二人三脚で最後まで歩むのだというのが、延命治療の推進力になっていますが、それは尊厳死という観点からは、デメリットになります。